自律神経を整える「睡眠編」
質のいい睡眠とは?
人を含めて多くの生き物が睡眠をとっています。睡眠をとらないと身体の活動能力が低下してしまう事から健康という面から睡眠はとても大事になります。
睡眠についてよく質問されるのは、「いつ寝ればいいですか」「どれくらい寝れていればいいですか」「途中で起きるのは何回までですか」などです。
睡眠というのは実は殆ど分かっていません。睡眠がなぜ必要なのか、身体にどう作用しているのかも分かっていません。また生活スタイルも人それぞれですから個人差もあります。季節や年齢など様々な影響で変化もします。なので上記の質問に一概に答えるのは難しいです。
自分の睡眠がいいのかどうか分からない方は身体の症状や不調から判断してください。
日中ぼーっとして頭が回らない、日中に眠気が強い、休日は昼間まで寝てしまう等、睡眠不足は症状があらわれます。そのような日が続くのであれば、睡眠が乱れていますから身体を気遣うサインだなと思ってください。
体内時計と睡眠
睡眠は脳の中心に近い視床下部や松果体といった部分が主になって働いています。この中心に近い部分は、特徴から爬虫類脳と言う呼び方があるくらい、どのような生き物でも発達している部分です。
特徴として意識の介入をうけないということです。蛇や魚など意識が発達していない生き物でも睡眠がとれるように、「質の良い睡眠がしたい」と心で思っても眠れるようにはなりません。
様々な情報が脳の中心に集まり、「体内時計」を作り上げます。今が何時なのかを自動で判断し、それに合わせて身体をコントロールしています。
この体内時計が乱れると睡眠の質が低下し日中の活動に影響を及ぼします。また自律神経も体内時計の情報を基に身体をコントロールしています。
自律神経を整える、睡眠を改善したいなら「体内時計」を気遣いましょう。
体内時計を気遣うポイント
1つ目のポイントは自然に近い環境にするということ。都市や街中で住む人ほど体内時計は狂いやすく、反対に森の中で生活する方たちは、不眠という概念すらないそうです。
かといって現代の暮らしを捨てるわけにはいかないので、自然に近いメリハリをつけることが大事になります。
2つ目のポイントは完璧主義にならないこと。生活を変えるというのは、大変なので続きづらいですし、それ事態がストレスになってしまうと逆効果です。
自分が出来る範囲でひとつづつ変えてみる、また毎日しっかり出来る事よりも、10日のうち8日くらいできていればいいくらいの緩い感じで、続けるほうが大事だと思いましょう。
体内時計を整えて睡眠の質をあげるステップ
各ステップで方法を載せていますがこれが全てではありません。基本の方針に則ってご自身の生活環境の中で出来る事を考えて実行してみてください。
基本は太陽に合わせたメリハリです。日中(特に午前)ほど明るく、夜は暗くします。
- 日中
- 日中はカーテンを開ける
- 趣味で運動をするなら出来るだけ外で行う
- 午前中に外に出る時間をつくり日の光を浴びる
- モニターの光を明るくする
- アラームではなく光で起きる(難しい場合はアラームを止める前に照明をつける)
(カーテンや照明などで)
- 夜間
- 日が暮れたら室内の照明は最大レベルまで暗くする
- スマホの明るさを最低にする
- 夜中は光源を出来るだけなくす
- 夜間起きても光を見ずに二度寝する
基本は日中ほど内臓を働かせ、夜間は休ませます。
- 日中
- 出来るだけ同じ時間に食べる
- 夜間
- 午後はカフェィンを控える
- 就寝前の食事は控える
- 就寝前のアルコールやたばこは控える
基本は日中ほど立って、座って行動し、暗くなるにつれ身体を休ませます。
- 日中
- 朝起きたら散歩をする
- 読書やスマホなど出来るだけ立って、座ってする
- 疲れ、眠気があるなら横になって昼寝する
- 夜間
- 就寝前の筋トレは避ける
- リラックスして落ち着かせる
- 横になったらスマホや読書などしない
(したいなら椅子に行って座ってする)
まとめ
光、食事、運動の基本的な生活習慣を基本に則って整えるだけで体内時計が整い、睡眠の質があがり、自律神経も整います(慢性的な自律神経症状、睡眠障害の方は例外)もちろんこの方法だけに固執しなくていいです。とっかかりやすいところから取り入れてもらえれば幸いです。