長引く・繰り返す痛み(慢性痛)と整体
長引く・繰り返す痛み(慢性痛)について
痛みはあらゆる病気や怪我、そして心身の不調から起こりえる症状です。その中でも3か月以上続く痛みを慢性痛といいます。
せせらぎにも下記のような悩みを抱えている方が来られています。
- 痛くて動きたくても動けない
- 仕事や日常生活で困る
- 痛みからやる気がおきない
- 趣味が満足にできない
- 薬が減らない
多くの悩みの種となりますが、整体で「ボキッとしたら治る」「すぐに効果が出る」などのイメージがあるのではないでしょうか。ですが身体の仕組みはそのようには出来ていません。
整体や整骨院業界では不安を煽り、治療効果の過大広告が多く見られる事からこのようなイメージを持ってしまう方が多いのかと思われます。身体の仕組みや痛みについて正しく知ってほしいので詳しく記載していきます。
痛みの原因
痛みですが原因から大きく2種類に分けられます。
1つは病気や怪我から生じる「損傷による痛み」です。これは皆さんが想像している一般的な痛みです。
2つ目の痛みとは、「過敏になって生じる痛み」です。医学用語で「痛覚変調性疼痛」といいます。
慢性的な痛みの原因には痛覚変調性疼痛が関係していることが多いです。
痛覚変調性疼痛とは?
痛覚変調性疼痛とは名前の通り痛みという感覚の調子が狂った状態です。そもそも痛みの強弱とは一定ではありません。例えば「運動している時はアドレナリンが出て痛みを感じなかった」というようにです。
痛覚変調性疼痛とは、いわばアドレナリンの時と反対の状態です。痛みを強く感じやすくなることでどこも傷ついていないのに痛みを感じてしまいます。
そして痛覚変調性疼痛とは脳の異常で生じます。
肩が痛いから肩が悪い、腰が痛いから腰が悪い、痛みがある場所に問題があり、痛みを感じていると思ってしまいますが、身体のどこが痛くても脳で痛みを感じています。
痛みを感じる脳が不調なら、どこも悪くないのに腰や肩などに痛みが出てしまうということです。
また他に、病気や怪我等の痛みの原因がある上で、痛みをさらに増強している場合も多いです。
脳の異常を引き起こす要因はまだ分からない部分が多いですが、精神的なストレスや自律神経の乱れ等が関係しているとされています。生活習慣を整えてストレスを減らす事で改善する方がいるからです。
痛覚変調型疼痛による痛みの特徴として下記のようなものがあります。
- 3ヶ月以上長引く痛み、再発を繰り返す痛み
- 痛み以外にも倦怠感や疲れがある
- 痛みがぼんやりと広い範囲にある
- ストレスを感じている
痛覚変調性疼痛のやっかいなところ
一つ目は痛覚変調性疼痛はレントゲンやMRIなど画像検査で分からないことです。なので医療機関ではストレスや自律神経、心の問題と言われて、どうやって解決していいか分からないとなってしまいます。
2つ目は一般的な痛み止め薬は効きません。一般的な痛み止め薬は損傷による痛みを抑える薬なので痛覚変調性疼痛には効きません。
やっかいなのは、上記のような理由から痛みが治らない事が不安や苦痛などの精神的ストレスになり、痛覚変調性疼痛が悪化していく悪循環になり痛みが慢性化していくことです。
せせらぎの整体でできること
痛覚変調性疼痛にはトータル的なケアが必要です。
- 施術で自律神経やホルモンバランスを整える
- 痛みや身体の仕組みを正しく理解してもらうこと
- 生活習慣や環境を整えストレスを減らしていく
まず施術で痛みが楽になるようにしていくことが大切だと考えています。痛みが楽になると考える余裕や生活習慣を変える余裕も出来てくるからです。
どこにいってもよくならないようなお悩みの方のご来院お待ちしております。