ストレスとどう向き合うべきか
自律神経の乱れの要因であるストレスに対してどう向き合っていけばいいのかそのご参考になれば幸いです。
ストレスについて
ストレスについて厚生労働省の「こころの耳」が分かりやすく解説してあるのでそこから抜粋しています。
ストレスとは「外部からの刺激によって身体の内部で生じる反応」です。
外部からの刺激をストレッサー(ストレス要因)といい、それに対する反応をストレス反応、ストレッサーへの耐性をストレス耐性といいます。
例えば「職場の対人関係で悩んでいて夜が眠れない」という場合は職場の対人関係がストレッサーで、眠れない事がストレス反応となります。
ボールでイメージすると画像のようになります。
ストレッサーは心理・社会的なもの以外にも数多くあります。
- 心理社会的
- 職場環境・人間関係・経済関係・未来 ・家庭内問題
- 物理的
- 気温・音・物理的な外力
- 科学的
- 化学物質、添加物、薬品
- 生物的
- 細菌、ウイルス、花粉、微生物
ストレッサーは外部からの刺激ですから、いってしまえば外界全てになります。なので人として生きていく以上ストレスを無くすことは不可能です。
ストレスは悪?
ストレスは悪というイメージがあるかもしれませんが、全てのストレスが悪いという事ではありません。例えば、赤ちゃんは菌やウイルスに触れる事で、自分の免疫を作り丈夫な体に成長していきますし、様々な人との繋がりの中で、成長し知識を身に着けて社会環境に適応していきます。
必要なストレスは人を成長させますし、身体の健康の面でも大事になります。ストレスに向き合うときに大事なのが「不必要なストレスを減らす事」です。
現代はストレス社会です。インターネットで検索すれば、数多くの情報に触れることが出来、SNSを通してたくさんの人と繋がれます。街に出ればたくさんの光と音があり化学物質も増えています。
どのストレスが自分にとって必要で不必要か見極めていかなければなりません。
ストレスの中でも個人差が大きく、減らせるストレスはものごとの価値観に左右される心理的なストレスです。
ストレス社会
現代の人は一日に3万5千回も判断しているという研究データがあります。今日は何を食べようか、どんな服を着ようか、どんな会話をしようか、返そうか等たくさんの意思決定をしています。
例えば遊びに行くときの洋服だけでも、気温に合わせたもの。洋服の色、形、上下の組み合わせ、洋服以外の髪型や靴との合わせ方、遊びに行く相手、流行のファッション、行く場所に適した格好か、などです。
情報が多く、物に溢れた現代は一見便利で効率がいいから楽に思えるかもしれませんが、そこで生まれる感情が「損得勘定」「比べる」事です。
損得勘定
「他の人」や「他の物」と比較して自分が「得か損か」「良いか悪いか」を判断するようになります。
洋服で例えると「着たい洋服がある」けど、こっちの洋服のほうが相手から良く見られるかな?流行はこっちだからこれを着ておいたほうがいいのかな?など
このような意思決定では、ずっと相手の事や世間を気にしていないといけません。なのでストレスが減りません。そんな深く考えずに、「着たい洋服」を選んでいいわけです。もちろんファッションが好きで流行が好きならそれを選んでもいいです。
伝えたいのは自分がどう感じているのか大事にしてほしいということです。
自分の価値観でモノサシを持ち自分の軸で行動していくことです。損得勘定ではなく自らの感情や考えを大切にする事でストレスが減らせます。
比べる事を減らす為に
比べる事を減らすために、自分の価値観でモノサシを持ち自分の軸で行動していくことは大事ですが、そもそも情報に触れない環境も大事になります。
テレビやインターネット、SNSに映る煌びやかな世界をみると、ついつい今の自分の現状と比較してしまいます。インターネットや情報を見すぎない。交流関係は広く浅くではなく狭く深くに。自分で判断がつかない範疇は専門家を頼るなど、環境を整えていくことでストレスが減らせます。
完璧主義にはならない
価値観をつくる時に気を付けないといけない事があります。それは「完璧主義者」にならないということです。
こうあるべきだ、こうしないと駄目だという価値観では、それを満たしていない時にストレスになってしまいます。全てにおいて100%とというのはありえません。だいたいこれくらい出来ていればいいか等の大雑把な感覚を持つようにしてください。
まとめ
ストレスは決して悪いものだけでは無いですが、気を付けていないとストレスによって体調を崩してしまいます。
特に心理的なストレスは価値観によって大きく変わります。損得勘定ではなく自らで判断できる軸を作ってください。そうすることでストレスを受け流し、環境を整えることでストレスを減らして対処していただけたらいいかと思います。
そんな事考える余裕が無い、きつくて仕方がないという方は、抱え込まずに専門家に頼る事をおすすめします。